少年院生活で本音を隠す

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成績が悪いと出院が遅れる!

多摩少年院は評価制度です。

毎月の評価が出院を早めたり遅めたりします。

通常だと約1年間生活する訳ですが、いくら少年院上等!なって言って

犯罪をした少年もいつまでも少年院なんかにはいたくありません。

出来るだけ早く出たい物なんです。

その為には良い評価を取らなくてはいけません。

S、A、B、C、D、Eの段階で評価される訳ですが、

B評価を取っていれば通常期間で少年院を出る事が出来ます。

SやAはまず取れません。

と言ってもB評価を取るのもなかなか大変なんです。

真面目で一生懸命にやってやっとB評価が取れるくらいです。

なので、少年院生活では自分の本音を隠し、評価のために頑張っている人がいます。

 

本音を隠した生活

自分は少年院生活がバカバカしいって思っていました。

決まりは多いし、更生の為とは言えやっている事がくだらないって思っていました。

なので、そんな気持ちを心の奥の奥にしまい、真面目で頑張っている自分を作り上げました。

もちろん少年院を1日でも早く出るためです。

しかし、教官をごまかすのはそんなに簡単な事ではありません。

人を見るのが仕事な教官たちは、少年院で生活している人を見るプロです。

表面的な頑張りなんかはちょっとした仕草や表情、言葉遣いなんかから見抜かれてしまいます。

自分も最初の頃にやった面談の時に、

『お前の表面的な生活態度は見抜いているぞ!』と伝わってくる内容の面談だったので、

こんなんじゃダメだ!もっともっと奥そこに隠さなくては!って思いました。

普通だったら表面的な生活は辞めて真面目に取り組もうって思う所なんですが、

自分はもっと奥底に本音を隠さなくてはって思ってしまったのです。

こういう所でこういう事を言うと本音がバレてしまう。

こういう仕草をすると本音がバレやすい。

真面目に生活している人はこういう事をする。

こういう事を言うと頑張っていると思われやすい。

そんなことを考えながらとにかく少年院生活ってくだらないって気持ちを

心の奥の奥の奥に隠し、少年院生活を真面目に頑張る自分を徹底的に作り上げました。
 

 

自分を作り上げた結果

少年院生活でも感動して涙を流す場面があります。

一緒に生活してきた仲間との別れの時や、イベント事なんかで良い結果を出せた時なんかは

みんなで涙を流しながら共感し合ったりします。

真面目に頑張る自分を作り上げていた自分にも涙を流す事なんかはできました。

その瞬間、周りと共感し、一緒になって涙を流すんです。

しかし、ふとした瞬間我に返り、思うのです。

 

 

くだらない

 

 

って。

しかし、いつしか作り上げている自分が本当の自分じゃないかって思った時もありました。

考えるのも面倒だったので、深く考える事はしませんでした。

少年院を少しでも早くでる方法が正解だと思ったからです。

 

少年院を出た今もあの時の自分は本当だったのか偽りだったのか思う時があります。

しかし、それは今でもどっちか分かりません。

人と人が本気になって生活する少年院ならではの出来事なのかも知れません。

 

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